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2月の中国物価、1.0%上昇=春節後に需要低迷

買い物客でにぎわう中国成都市中心部
〔写真説明〕買い物客でにぎわう成都市中心部=2月20日、中国四川省成都市(時事通信社)

 【北京時事】中国国家統計局が9日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比1.0%上昇した。伸び率は前月の2.1%から大幅に鈍化。春節(旧正月)連休後に食品やサービスの需要が低迷したことが影響した。

 2月の食品価格は2.6%上昇となり、伸び率は前月の6.2%から急減速。旅行も3.0%と前月(11.2%)から大幅に減速した。

 中国では例年、春節連休中の帰省や旅行が多く、消費が活発化する傾向にある。春節の時期は毎年異なり、今年は1月下旬、前年は2月上旬だった。この影響を考慮した1~2月でみると、CPIは1.5%の上昇だった。中国政府は今年の物価目標を3%前後としている。

 一方、卸売物価指数(PPI)は1.4%下落となり、前月(0.8%下落)からマイナス幅が拡大した。