財務省が2日発表した2022年10~12月期の法人企業統計調査によると、全産業(金融業と保険業を除く)の経常利益は前年同期比2.8%減の22兆3768億円だった。マイナスは8四半期ぶりで、原材料価格の上昇による製造業の減少が響いた。一方、設備投資額は7.7%増の12兆4417億円だった。
製造業の経常利益は15.7%減少と、9期ぶりのマイナス。原材料高を受けて化学、石油・石炭が大幅な減益となった。
財務省の担当者は「景気の緩やかな持ち直しを反映していると考えるが、物価上昇などの影響を含め動向を注視していく」と話した。