キリンビール、高価格の缶チューハイ投入=酒税見直しで

時事通信社
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キリンビール「麒麟百年 極み檸檬サワー」
ビールの醸造技術を生かした新商品「麒麟百年 極み檸檬(れもん)サワー」(画像はプレスリリースより)

 キリンビールは27日、缶チューハイなどRTD(レディー・トゥ・ドリンク)分野の2023年戦略を発表し、既存商品よりも高単価な商品を投入していく方針を示した。ビール類の酒税見直しを背景に市場拡大が見込まれるRTD需要を取り込む狙い。

 まず、ビールの醸造技術を生かした新商品「麒麟百年 極み檸檬(れもん)サワー」を4月に発売する。350ミリリットル入りの想定小売価格は179円で、「氷結」シリーズより高いが、発泡酒より安い価格帯だ。「泡が細かく、口当たりがいい。香りも(既存商品と)全然違い、酒としての『報酬感』を追究した」(担当者)という。

 第三のビールにかかる酒税は今年10月に引き上げられ、26年にはビール、発泡酒と同じになる。キリンは同年まで現行税率が維持される缶チューハイなどRTDの需要が増えるとみて、今後も高単価な商品の投入を進める考え。

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