【北京時事】中国国家統計局が10日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.1%上昇した。伸び率は前月の1.8%から加速した。新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の終了に伴い旅行需要などが伸びたことが影響した。
品目別では、旅行が11.2%上昇(前月3.9%上昇)と急騰が目立った。国内の移動制限が無くなったことで帰省や旅行に出掛ける人が急増し、宿泊費などが値上がりしたもようだ。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は1.0%上昇だった。
一方、卸売物価指数(PPI)は前年同月比0.8%低下。下落幅は前月(0.7%低下)よりわずかに拡大した。