ZHD、LINE・ヤフーと合併 統合効果の拡大目指す

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Zホールディングス
Zホールディングス(ZHD)は2月2日、完全子会社のLINEおよびヤフーと合併すると発表した。

 Zホールディングス(ZHD)は2月2日、完全子会社のLINEおよびヤフーと合併すると発表した。合併によって、製品・サービスの開発・改良を優先する「プロダクトファースト」の組織体制とし、シナジー効果を拡大させる。

 合併方式や合併日などの詳細は明らかにしていないが、2023年度中をめどに3社を中心に合併する。製品・サービスに関する意思決定を速め、LINEとヤフーのID連携など各種サービスの連携強化と統廃合を進める。

 同時に、ZHD代表取締役Co-CEO(共同最高経営責任者)でLINE社長の出澤剛氏(49歳)が4月1日付けで、ZHDの社長CEOに就任すると発表した。現社長Co-CEOの川辺健太郎氏(48歳)は代表権のある会長に就くが、Co-CEOを外れる。出澤氏が単独のCEOとして経営の指揮を執る。

 また、取締役GCPO(グループ・チーフ・プロダクト・オフィサー)の慎ジュンホ氏(50歳)が代表権を持ち、代表取締役は3人体制となる。

 同社の22年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は、売上収益が前年同期比6.8%増の1兆2385億円、調整後EBITDA(税・金利・減価償却前利益)は8.5%減の2607億円と増収減益だった。

 物販・サービスEC(ネット通販)のコマース事業は、アスクルやZOZOの増収、トラベル事業の好調などで、売上収益は5.3%増の6342億円、調整後EBITDAは4.3%増の1156億円だった。全売上収益に占めるコマース事業の割合は51.2%となった。

 一方、広告を中心とするメディア事業は、売上収益が0.4%の微増、調整後EBITDAは0.6%減の1950億円と低迷した。これを受けて23年3月期通期の調整後EBITDAの予想を、従来の3315億〜3400億円から、下限値の3315億円に修正した。

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