百貨店売上高、昨年13%増=行動制限解除で客足回復

時事通信社
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東京・銀座に並ぶ百貨店
〔写真説明〕東京・銀座に並ぶ百貨店=24日午後、東京都中央区(時事通信社)

 日本百貨店協会は24日、2022年の全国百貨店売上高が総額4兆9812億円だったと発表した。既存店ベースで前年比13.1%増と、2年連続のプラス。新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限が3月下旬に解除され、客足が回復した。水際対策の大幅緩和で秋以降は訪日外国人客も戻り、免税売上高は2.5倍に膨らんだ。

 ただ、コロナ禍前の19年に比べると既存店売上高は11.1%減にとどまった。訪日客の売上高も、中国本土からの入国者数が低水準だったことから、67.0%減と本格回復には程遠い。「ゼロコロナ」政策が解除されたことで、23年は中国人客による消費が勢いを取り戻すかがカギを握りそうだ。

 22年は、高級ブランド品や時計、宝飾品の販売が好調だった。政府の観光需要喚起策「全国旅行支援」で人出が増えたことにも後押しされたほか、円安効果で訪日客の高額品購入も目立った。

 同時に発表された昨年12月の全国百貨店売上高は総額6150億円。既存店ベースで前年同月比4.0%増と、10カ月連続のプラスだった。

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