顧客「価格に敏感」=最安値115円皿を拡充―くら寿司社長

時事通信社
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くら寿司の田中邦彦社長
〔写真説明〕インタビューに応じるくら寿司の田中邦彦社長=17日、大阪府貝塚市(時事通信社)

 昨秋、値上げに踏み切ったくら寿司の田中邦彦社長は時事通信のインタビューで、「景気は非常に悪く、顧客は価格に敏感になっている」と語った。20日から最も安い1皿115円の商品数を拡充し、客足の回復を目指す。

 同社は昨年10月、食材費や物流コストの高騰を理由に、回転ずしの代名詞だった「1皿100円」(税抜き)を終了した。その後の顧客動向について、田中社長は「顧客の7~8割が115円の商品を選んでいる」と、財布のひもが固くなっている実態を指摘した。

 さらに、値上げしたイメージだけが先行し、「商品のほとんどが115円なのに伝わっていない」と分析。このため、まずは115円皿を58種から73種に増やし、2月以降も追加投入する方針だ。

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