2月に期末を迎えるホームセンターの第3四半期(2022年3月~11月)決算が出揃った。なお、各社とも今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しているため、決算短信では増減比を記載していないが、決算説明資料などで前期に同会計基準を適用したものとして金額を算出しているところもある。
主なホームセンターの業績を見ると、DCMホールディングスの連結売上高が3517億円と前年同期から7.4%の増収となった。要因は家電ECのエクスプライス社を子会社化したことで、第2四半期から同社の業績を加えているため。エクスプライス社を除いた売上高は3206億円となり前年同期比で2.1%減の減収だった。営業利益もエクスプライス社を含めても3.3%減の減益となった。
コーナン商事の連結売上高は1.0%増の3189億円、営業利益は17.8%減の179億円の増収減益だった。コロナ禍での需要増の反動減や季節商材の不振などマイナス要因があったが、コーナン単体でのPRO業態の売上が7.3%増、子会社の建デポが10.9%増となるなど、プロショップが堅調に推移したことが売上全体を押し上げた。
アークランズは、第3四半期決算発表と同時に、通期での業績を下方修正した。売上高は期首始めの予想から140億円下振れする3160億円、営業利益は59億5000万円下振れする197億円とした。売上高については、前期までのコロナ禍における需要の反動が想定以上で客数の減少が続いていることを要因に挙げている。利益面では、中国上海のロックダウンによるプライベートブランドの欠品や物価高の影響で売上総利益率が予想を下回ったことに加えて、水道光熱費の大幅な上昇が影響した。なお、アークランズの第3四半期のホームセンター事業の売上高は1912億円だった。