米消費者物価、6.5%上昇=6カ月連続で伸び鈍化―12月

時事通信社
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米ニューヨークの街頭を買い物袋を持って歩く人
〔写真説明〕2022年12月14日、米ニューヨークの街頭を買い物袋を持って歩く人(EPA時事)

 【ワシントン時事】米労働省が12日発表した2022年12月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比6.5%上昇した。伸び率は21年10月以来、1年2カ月ぶりの低水準。前月の7.1%を下回り、6カ月連続で鈍化した。

 前月比では0.1%低下し、20年5月以来のマイナスを記録。米国のインフレ率は依然として「あまりにも高すぎる」(連邦準備制度理事会=FRB=高官)ものの、峠を越えたとみられる。政策金利が年4.25~4.50%の「景気抑制的」な水準に達する中、FRBは来月初めの次回金融政策会合で、利上げ幅を前回12月の0.5%から0.25%に縮小するとの観測が強まっている。

 項目別では、食品が10.4%上昇と依然高水準で推移。家賃を含めたサービス価格(エネルギー関連を除く)も7.0%上昇と、高い伸びが続いた。一方、中古車・トラックは8.8%低下した。

 変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は5.7%上昇。伸び率は3カ月連続で鈍化した。

 新型コロナウイルス感染拡大による供給制約で急上昇していた中古車などモノの価格が下落する一方、人手不足が招く賃金上昇を背景に、接客などサービス分野の値上がりは引き続き顕著だ。FRBはペースを緩めるものの、利上げを続け、物価上昇圧力の緩和に努める構えを堅持している。

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