内閣府が8日発表した11月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比1.8ポイント低下の48.1と、4カ月ぶりに悪化した。「仕入れ値がどんどん上がっていて利益に響く」(北関東のレストラン)など、物価上昇の悪影響を懸念する声が寄せられた。
外国人観光客数の回復や「全国旅行支援」などの効果で、「稼働率は高水準で、レストランも週末中心だが満席になる日が多い」(南関東のホテル)と明るい声も聞かれた。基調判断は「持ち直しの動きが見られる」に据え置いた。
2~3カ月先の見通しを示す先行き判断指数は、1.3ポイント低下の45.1。物価上昇に対する懸念の一方、観光関連の収益回復に期待する声も上がった。調査期間は11月25~30日。