米ウーバー、2018年の予約額は500億ドル IPO控え

2019/02/18 12:20
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ウーバー
2月15日、米配車大手ウーバー・テクノロジーズが発表した2018年の予約額は、500億ドルに達した。写真はウーバー・テクノロジーズのロゴ。メキシコシティで昨年4月に撮影(2019年 ロイター/Ginnette Riquelme)

 

[サンフランシスコ 15日 ロイター] – 米配車大手ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]が15日発表した2018年の予約額は、500億ドルに達した。同社は新規株式公開(IPO)に向け準備を進めており、テクノロジー関連企業の最大案件のひとつとなる見通し。

 

ただ、第4・四半期の売上高の伸びは前四半期比2%増にとどまり、競争の激化する市場で成長が鈍化しているとの懸念につながった。

 

通期売上高は113億ドルと前年比で43%増加。税・償却・その他費用調整前損益は18億ドルの赤字で、赤字額は前の年の22億ドルから縮小した。

 

年間の予約額は、前の年に比べ45%増加した。

 

ウーバーは18年12月、新規上場を申請。時期は早ければ今年第2・四半期になるとみられている。競合の米リフトも、どちらが配車サービス会社として初の上場になるかを競っている。

 

第4・四半期、予約額は過去最高の142億ドルと、前期比で11%増えた。売上高は30億ドルで、前四半期比2%増、前年比24%増だった。

 

関係筋によると,第4・四半期の予約額のうち、料理宅配事業ウーバーイーツは25億ドル超を占めたという。同社はイーツについて、中国を除き世界最大のデリバリーサービスになったとしている。

 

米ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネスのデービッド・ブロフィー教授は「ウーバーは費用をコントロールし利益を生み出すことが可能だと証明しなければならない。同社のビジネスモデルが破綻せず、ドライバーや顧客、政治家との問題があっても収益性を獲得し維持することが可能だという強い根拠を基本的に提供する必要がある」と述べた。

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