物流は重要課題、AI活用で改善=減益決算で新浪サントリー社長
[東京 15日 ロイター] – サントリーホールディングスが15日発表した2018年12月期連結決算(国際会計基準)は営業利益が前年比1.1%減の2508億円となった。酒類は堅調に推移したが、飲料・食品で物流費などサプライチェーンコストが増加、利益を圧迫した。
会見した新浪剛史社長は「物流は大変重要な課題だ」と指摘。「今後は人工知能(AI)やロボットのフル活用などデジタルテクノロジーを活用しながら大きく改善を図っていきたい」と語った。
売上高にあたる売上収益(酒税控除後)は前年比4.3%増の2兆2507億円だった。飲料では「サントリー天然水」や缶コーヒー「BOSS」、酒類では「ザ・プレミアム・モルツ」が好調だった。ハイボール文化の定着でウイスキーも伸びた。
2019年12月期は売上収益(酒税控除後)が前年比2.2%増の2兆3000億円、営業利益は同0.1%増の2510億円を見込んでいる。
同席した肥塚真一郎専務は「物流費などのサプラーチェーンコストの増加は今年も続いていく傾向にあると見込んでおり、さまざまな対策と経費削減で前年を上回る営業利益を目指す」と語った。
(志田義寧)