米アマゾンとGM、新興EVメーカーのリビアンに出資へ=関係筋
[12日 ロイター] – 米アマゾンとゼネラル・モーターズ(GM)は、新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブへ少数株主として出資する方向で協議している。関係筋が12日、ロイターに対し明らかにした。出資により、同社の企業価値は10億―20億ドルになると見込まれる。
リビアンは2009年創業のミシガン州プリマスに拠点を置くスタートアップ企業で、米国で初の小型電気トラックの製造を目指している。
関係筋によると、交渉がまとまれば2月中にも発表されるという。
GMは電子メールの発表文で「ゼロ・エミッション(排出物ゼロ)および完全EV化の未来に向けた、リビアンからの貢献を称賛する」と述べ、出資協議に関してはコメントを控えた。
リビアンはコメントを拒否。アマゾンからのコメントは得られていない。
リビアンは現在、サウジアラビアの自動車販売会社アブドゥル・ラティフ・ジャミール(ALJ)、米州住友商事、英スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行から資金支援を受けている。ALJは約5億ドルの資金提供で合意。スタンチャート銀はデットファイナンスで2億ドルを融資した。
EVメーカーではテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が昨年8月、小型電気トラックが「個人的に次の製品としておそらく最も望ましいと考える」と述べていた。ただ公開の可能性については、2020年の生産開始を目指しているスポーツ多目的車(SUV)「モデルY」の「直後」としか説明していない。
一方リビアンは、昨年11月に公開した「R1T」の販売を2020年秋に開始する意向だ。
GMなどの大手自動車メーカーはまだ、小型電気トラック市場に注力していない。