アマゾン、第1四半期売上高見通しが予想下回る 第4四半期は堅調

2019/02/01 09:54
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アマゾン
1月31日、米アマゾン・ドット・コムの第1・四半期売上高見通しは市場予想を下回った。仏ボーヴで19日撮影(2019年 ロイター/PASCAL ROSSIGNOL)

 

[31日 ロイター] – 米アマゾン・ドット・コムが31日に示した第1・四半期売上高見通しは市場予想を下回った。インドで規制上の問題に直面しているほか、欧州でインターネット通販売上高が減速していることが背景。

 

引け後の時間外取引で、株価は1.7%安の1690ドル。

 

2019年第1・四半期の純売上高は560億─600億ドルになると予想。リフィニティブのまとめたアナリスト予想は607億7000万ドル。

 

ブライアン・オルサブスキー最高財務責任者(CFO)は電話会見で「インドでの状況は現在、やや流動的となっている。若干の不透明感がある」と指摘。顧客と売り手への影響を最小限にとどめることが目標だとし「インドは引き続き、長期的な好機」との見方を示した。

 

第1・四半期の売上高見通しには、為替変動による2%ポイントのマイナスの影響が含まれているという。

 

合わせて発表した18年第4・四半期決算は、純売上高が19.7%増の723億8000万ドルで、市場予想の718億7000万ドルを上回った。好調な年末商戦の売り上げが寄与した。

 

純利益は30億3000万ドル(1株当たり6.04ドル)と、前年同期の18億6000万ドル(同3.75ドル)から63%増加した。

 

ハーグリーブス・ランズダウンの株式アナリスト、ニコラス・ハイエット氏は「アマゾンはクリスマスにかけて容赦のない攻撃を続けた」と指摘した。

 

最大市場である北米の純売上高は18.3%増の441億2000万ドル。国際事業の売上高も予想をやや上回った。

 

年末商戦期間中に有料会員サービス「アマゾンプライム」の加入者数が増加し、会費による収入は25%増の40億ドルとなった。アマゾンプライムの全世界での加入者数は1億人を超えている。

 

クラウド事業のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は45.3%急増の74億3000万ドルで、予想の72億6000万ドルを上回った。

 

広告を含む「その他」の収入は95%増の34億ドルだった。

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