米シアーズ・ホールディングズ(HD)は1月17日、前最高経営責任者(CEO)で現在は取締役会議長を務めるエドワード・ランパート氏が率いる投資ファンド、ESLインベストメンツからの52億ドル(約5700億円)での買収提案を受け入れると発表した。
シアーズHDは2018年10月15日に連邦破産法11条の適用を申請、同法に基づく資産売却の入札を行っていた。
破産裁判所の承認を経て、2月8日をめどに買収手続きが完了する予定。ESLインベストメンツはシアーズHD傘下のシアーズとKマートの計425店舗などの資産を取得、約4万5000人の雇用を維持する。
ランパート氏はESLインベストメンツを通じてシアーズHDを買収、CEOとして自ら経営を指揮していたが、2011年1月期から7期連続で最終赤字を計上、昨年10月に連邦破産法11条の申請に至った。今後、どのような再建策を講じるのかが注目される。