給食大手シダックス創業家の志太勤一会長兼社長は11日、オンラインで開いた決算説明会で、食品宅配大手オイシックス・ラ・大地によるTOB(株式公開買い付け)が成立したことについて「当社グループにとって最善の結果になった」との認識を示した。今後は特別委員会を設置し、他社も含め広く協業の可能性を検討する。
連携先にオイシックスを選んだ理由について、志太会長兼社長は「長年培ってきた関係が大きな要因の一つ」と説明。今後、両社で事業所向けミールキット開発などを検討していくという。また、「オイシックスに限らず、ラブコールはありがたいお話だ」と述べ、幅広く門戸を開いていく方針を示した。
一方、TOB期間中に創業家と取締役会の対立が報じられたことについては「大変ご心配をお掛けしたが、(社内が)対立や分裂ということはない」と強調した。