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AOKI、通期営業利益予想を61.7%増の88億円に引き上げ 来店者数増加

 紳士服チェーン大手のAOKIホールディングス(HD)は11月10日、2023年3月期通期の営業利益予想を前期比61.7%増の88億円に引き上げた。感染症拡大に伴う行動制限が緩和されたことで、上半期の来店者数が増加した。従来予想は41.5%増の77億円だった。

 下期は急激な円安や物価高騰による家計への影響、仕入れ原価の上昇が見込まれるものの、業績はおおむね堅調に推移すると想定している。通期の売上高は11.5%増の1727億円、純利益は59.9%増の41億円と、従来予想をそれぞれ66億円、8億5000万円上回る見通しだ。

 業績予想の修正に伴い、期末配当予想も1株当たり2円引き上げて、10円とした。7円の中間配当を含めて年間配当は17円となり、前期実績より7円増える。

 同日発表した22年4〜9月期の連結決算は、売上高が21.2%増の755億円、営業利益が20億円(前年同期は30億円の赤字)、純利益は5億円(同37億円の赤字)だった。紳士服専門店を中心とするファッション事業の売上高が18.9%と大きく増加、営業利益は前年同期の32億円の赤字から、2億円の黒字に転換した。

 複合カフェ「快活CLUB」やカラオケ「コート・ダジュール」、フィットネスジム「FiT24」などのエンターテイメント事業は、積極的な新規出店で売上高が27.9%増加。営業利益も前年同期の2900万円から18億円に大きく増えた。結婚式場運営のアニヴェルセル・ブライダル事業は、2900万円の営業赤字と前年同期に続いて黒字化できなかった。