いなげや、4〜9月期の営業利益は88.8%減 スーパーマーケット事業は赤字

Pocket

いなげや
内食需要の減退でスーパーマーケット事業の既存店売上高は4.5%減と苦戦した

 首都圏が地盤のいなげやが発表した2022年4〜9月期の連結決算は、売上高に当たる営業収益が前年同期比4.6%減の1231億円、営業利益が88.8%減の2億3000万円、純利益は93.6%減の1億600万円だった。

 行動制限が緩和されたことで内食需要が減退し、既存店の売上高が苦戦した。人件費を中心に経費の削減に取り組んだが、水道光熱費の上昇を補えず、大幅な減益となった。

 セグメント別の業績は、スーパーマーケット(SM)事業の売上高が5.7%減の958億円、セグメント損益は2億3800万円の赤字(前年同期は14億9400万円の黒字)だった。上期中に新規出店はなく、既存店売上高は4.5%減だった。仕入原価の上昇を吸収できず、粗利益率は0.3ポイント減少、電気・ガス料金の高騰で管理費が6.7%増加した。

 EC(ネット通販)強化のために6月から「楽天全国スーパー」への出店を開始。上期中に「大和高座渋谷店」(神奈川県大和市)など3店舗を出店したが、消費者の認知度が高まらず、売上高は計画に届かなかった。

 「ウェルパーク」の店名で展開するドラッグストア事業については、売上高が0.2%増の217億円、セグメント利益は27.8%減の2億9700万円だった。既存店の売上高は2.2%減だった。客単価は2.7%増えたが、客数が5.5%減少した。

 下期はSM事業で1店舗、ドラッグストア事業で2店舗を新規出店する。23年3月期通期の業績予想は従来と変わらず、営業収益は0.2%増の2520億円、営業利益は2.1%増の36億円、純利益は29.2%減の17億円を見込む。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態