23年の値上げ予定が2000品目突破、主要食品メーカー105社で

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帝国データバンクが上場食品メーカー105社を対象に行っている価格改定動向調査によると、2023年の値上げ予定品目は早くも2000品目を超えた。(i-stock/Hakase_)

 帝国データバンクが上場食品メーカー105社を対象に行っている価格改定動向調査によると、2023年の値上げ予定品目は早くも2000品目を超えた。円安による原材料価格高騰に加え、電気代・ガス代などのコスト上昇が続いており、23年2〜3月に「値上げラッシュが再来する可能性が高い」と帝国データバンクでは見ている。

 22年の値上げラッシュのピークは10月で、値上げ品目数は6699品目に達した。1月以降、10月末までの値上げ品目数(実施済み)は累計で1万9765品目となった。年内に計画された値上げのうち9割超が10月までに実施済みで、今年の値上げラッシュは峠を越えた。

 11月は調味料や乳製品を中心に833品目の値上げが予定されているが、10月に比べれば8分の1の水準。12月の値上げ予定も145品目にとどまっており、値上げの動きは小休止する。

 主な食品分野で11月の値上げ品目が最も多いのは調味料で、338品目。続いて、乳製品の318品目となっている。乳製品の値上げとしては、チーズやバターなどの値上げが相次いだ4月(395品目)に次いで、年内2番目の多さとなる。

 特にパック牛乳は消費期限が短いため買いだめができず、また購入頻度も高いため、「値上げによる消費者の心理的なインパクトは年内でも有数の大きさとなることが予想される」(帝国データバンク)。

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