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【ラオックス】兵庫の地方百貨店、ヤマトヤシキの新株予約権など引き受け

 免税店大手のラオックス(東京都港区)は8月31日、兵庫県の地方百貨店、ヤマトヤシキ(姫路市)が発行する新株予約権付社債3億円と新株予約権4億円を引き受けた。新株予約権を行使して、ヤマトヤシキを子会社化することも視野に入れる。

 

 ラオックスはインバウンド(訪日外国人客)需要の増加を背景に業績を急拡大したが、インバウンド客の購入単価減少や買い物から飲食・娯楽などへの消費シフトの影響を受け、2016年12月期は営業赤字に転落するなど足元では苦戦が続く。そうした中、17年7月には千葉市で「千葉ポートスクエア ポートタウン」を開業、物販だけでなく飲食や娯楽施設を備えた商業施設の運営に乗り出した。

 

 姫路市と加古川市で百貨店を運営するヤマトヤシキは、15年3月に私的整理の手続きである事業再生ADRを申請、金融機関から債務免除を受けるなどして経営再建中。今回の社債および新株予約権発行をきっかけにラオックスとの協業を進め、家電や婦人靴などの商品供給を受ける。