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【中食・総菜市場】17年は2.1%増の5兆9940億円、コンビニがけん引

 富士経済の調べによれば、2017年の国内中食・総菜市場の規模は前年比2.1%増の5兆9940億円になりそうだ。コンビニエンスストアで高齢者や主婦による中食・総菜の購入が増えており、市場の拡大をけん引する。

 

 11年の東日本大震災以降、高齢者や主婦のコンビニ利用が増えており、小容量の商品や主菜系サラダなど新しい商品の開発が進んでいる。ビュッフェ感覚で買い合わせができる小型サラダや具材感のあるスープなども需要を伸ばしている。中食・総菜の17年のコンビニ市場の規模は、3.7%増の2兆5843億円になる見通し。

 

 スーパーなど量販店市場は、ピークタイムに合わせて出来たて感のある総菜を提供することで拡大してきた。店内にイートインスペースを設置して総菜の即食需要に対応し、外食からの需要取り込みを図るチェーンも増えている。17年の量販店市場は2兆1309億円と1.7%の増加が見込まれる。

 

 駅ナカ・駅ビル市場は、開業・開通による需要増が一段落したこともあり、17年は0.9%の微増で3116億円となりそうだ。