セブン-イレブン・ジャパンとトヨタ自動車は8月9日、燃料電池を物流トラックや店舗用電源として活用することを検討することで基本合意したと発表した。
トヨタが開発する燃料電池車を配送用トラックとして導入する。冷蔵・冷凍用の電源にも燃料電池を活用する。店舗ではすでに導入済みの太陽光発電などと燃料電池発電機を組み合わせたエネルギーマネジメントシステムを構築する。自動車用蓄電池を活用した定置型蓄電池も導入し、災害時の非常用電源などに活用する。
水素と酸素を反応させて電気を取り出す燃料電池は、二酸化炭素(CO2)などの大気汚染物質をほとんど排出せず、発電効率も高い。セブン-イレブンは燃料電池を使うことで、省エネやCO2削減につなげる。
セブン-イレブンは2016年2月、国内のコンビニエンスストアとしては初めて水素ステーションを併設した店舗を東京都大田区と愛知県刈谷市でオープンした。また、ミニストップは今年7月、東京ガスと共同で業務用燃料電池システムの実証実験を千葉市美浜区の店舗で始めた。