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倒産件数5月は19.5%増で1年11ヵ月ぶりの高水準、小売業も増える

 東京商工リサーチが発表した5月の全国企業倒産(負債額1000万円以上)は、件数が802件で前年同月比19.5%増だった。月次で800件を超えるのは、2015年6月(824件)以来、1年11ヵ月ぶり。

 全体として倒産件数は依然、低水準ながら、産業別では製造業が26.7%増の114件、小売業が42.9%増の110件となるなど、全10産業のうち6産業で倒産が増えた。

 負債100億円以上の大型倒産はなく、すべてが中小企業の倒産だった。負債総額は7.7%減の1069億円。小売業では「新鮮市場」などの店名で食品スーパー事業を展開していたオーケー(大分市)の負債総額が33億8000万円で最大だった。同社は16年に食品スーパー事業の一部をリテールパートナーズ(山口県防府市)傘下のマルミヤストア(大分県佐伯市)に20億円で譲渡した。