セブン-イレブン・ジャパンはNECの顔認証技術を活用して、店舗での情報セキュリティを強化する。各店舗にある情報管理用端末(ストア・コンピュータ)にカメラを設置、加盟店オーナーなど端末へのアクセス権限のある人がカメラに顔を向けるとログインできる。IDやパスワードの盗難・流出による情報漏えいなどの事故を防げるほか、ID・パスワードを入力する手間が省ける。
ストア・コンピュータでは各店舗の経営数値や販売状況に加え、顧客や従業員などの個人情報も管理している。5月30日に施行された改正個人情報保護法では、取り扱う個人情報が5000人以下の企業や団体なども規制の対象に加わった。多くが個人事業主であるコンビニエンスストアの加盟店オーナーも、厳格な情報管理を求められる。
セブン-イレブンでは、まず東京都内の直営店10店舗で9月から運用テストを開始、来年春には全店舗に顔認証のシステムを導入する。