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H2O、18年3月期は2期連続の減収減益見通し

 阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは5月11日、2018年3月期の連結売上高が前期比0.7%減の8950億円、連結営業利益が6.8%減の210億円になる見通しだと発表した。17年3月期に続いて、2期連続での減収減益となる。

 主力の百貨店事業は、10月1日付けでセブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武から関西の2店舗を譲り受けることが決まったこともあり、売上高は0.1%増の4281億円と微増を見込むが、営業利益は3.7%減の154億円にとどまりそう。イズミヤや阪急オアシスを含む食品事業は、売上高が2.3%減の3998億円、営業利益が29.6%減の28億円と苦戦しそうだ。不動産事業の営業利益も45億円と10.7%の減少を見込む。

 同時に発表した17年3月期の連結業績は、売上高が1.6%減の9012億円、営業利益が5.4%減の225億円だった。八千代店(千葉県)、牛久店(茨城県)など7店舗を閉鎖したイズミヤの売上高は4.7%減の2578億円、営業利益は39.8%減の15億円。阪急オアシスは4店舗を新設(2店舗を閉鎖)した効果で売上高は4.2%増の1148億円と伸びたものの、新規出店に伴う経費増などで営業利益は24.5%減の14億円となった。阪急阪神百貨店も減収減益と振るわなかった。