北陸が地盤の食品スーパー、アルビス(富山県射水市)は4月20日、農業事業に参入することを明らかにした。
長野県中野市に子会社「アルビスファーム信州なかの」の事業所を開設、農産物の生産や加工を行う。生産した農産物はアルビスの店舗で販売するほか、同社の総菜工場で材料として使用する。
中野市は、きのこや野菜、果樹の生産地として知られる。アルビスファーム信州なかのは、9月に中野事業所を開設。約3ヘクタールの農地を使って野菜などを生産する。直営農場での生産だけでなく、JA中野市と協力して中野市産の農産物の販売を拡大していく方針だ。
同社は今後、他の地域での農業事業の展開も視野に入れる。
アルビスの2017年3月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前期比5.3%増の780億円、営業利益が8.4%増の24億円を見込んでいる。