【消費支出】2016年は実質1.7%減、3年連続の減少

2017/02/21 00:00
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 総務省が発表した2016年の家計調査(速報)によると、2人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり1ヵ月平均28万2188円で前年に比べて名目1.8%の減少、物価変動(0.1%減)の影響を除く実質ベースで1.7%の減少となった。2014年(2.9%減)、2015年(2.3%減)より減少幅は縮小したものの、3年連続の実質減少となった。

 

 食料は7万2934円で実質0.2%の減少だったが、エンゲル係数(消費支出に占める食料費の割合)は25.8%と前年に比べて0.8ポイント上昇した。魚介類や野菜などは減少したが、共働き世帯の増加などもあって調理食品などが増加した。住居(7.4%減)、被服及び履物(6.0%減)などが大きく減少するなかで食料費の落ち込みが小さかったため、エンゲル係数が上がった。

 

 2人以上の世帯のうち勤労者世帯の実収入は、1世帯当たり1ヵ月平均52万6973円で名目0.2%増、実質ベースで0.3%の増加だった。可処分所得(実収入から直接税、社会保険料などの非消費支出を差し引いた額)も実質0.4%増えたが、消費支出は30万9591円で実質1.7%減と3年連続で減少した。

 

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