【シリコンバレー時事】米アップルは18日、タブレット型端末「iPad(アイパッド)」の新機種を発表した。現行モデルにあった最下部のホームボタンをなくし、液晶ディスプレーを10.2インチから10.9インチに拡大。丸みを帯びた背面の縁を平面にし、4色展開に倍増させるなどデザインを一新した。日本での価格は6万8800円からで、26日に発売する。
昨年発売したモデルの当初の価格に比べ、2万9000円高い。高機能化により米国でも449ドル(約6万7000円)と約4割引き上げられた上、円安も影響したもようだ。
充電用の端子は、アップル独自の「ライトニング」から「USBタイプC」に転換。画面ロックの解除は、ホームボタンの代わりに側面のボタンで行う。処理能力が2割向上したほか、高精細な「4K」動画も撮影できるようになった。
併せて発売する上位機種「アイパッドプロ」は、11インチが12万4800円から、12.9インチが17万2800円から。最新の独自半導体「M2」を搭載し、データ処理が15%速くなった。映画撮影やCG(コンピューターグラフィックス)作成などの性能を上げ、クリエーターの取り込みを図る。