ファストリ、22年8月期は過去最高の営業利益を達成 19.4%増の2973億円

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ファーストリテイリングが発表した2022年8月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前期比19.4%増の2973億円と過去最高を記録した。(i-stock/TonyBaggett)

 ファーストリテイリングが発表した2022年8月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前期比19.4%増の2973億円と過去最高を記録した。海外事業が好調だったことから円安進行で大幅な増益となったが、為替の影響を除いても約14%増で過去最高だった。

 売上高に当たる売上収益は、7.9%増の2兆3011億円となった。国内ユニクロ事業は減収だったが、アジア・オセアニア地区や北米を中心に海外ユニクロ事業が大幅な増収となった。

 国内ユニクロ事業の売上収益は3.8%減の8102億円、既存店売上高は3.3%減だった。上期はウルトラライトダウンやヒートテックなど冬物の売れ筋商品が欠品し、既存店売上高が9.0減と苦戦した。下期は4.7%増と前年を上回った。一方、値引きを抑制したことで粗利益率が53.0%と2.5ポイント改善。営業利益は1240億円と0.6%の微増を確保した。

 海外ユニクロ事業は、売上収益が20.3%増の1兆1187億円、営業利益が42.4%増の1583億円と大幅な増収増益だった。グレーターチャイナ(中国・香港・台湾)は、感染症拡大に伴う厳しい行動制限の影響を受けた。89店舗の新規出店で売上高は1.2%増の5385億円と前年を上回ったものの、営業利益は16.8%減の834億円だった。

 海外ではアジア・オセアニア地区と北米が特に好調だった。アジア・オセアニア地区の売上は約6割の増収で約2400億円となり、営業利益率も約19%に達した。北米も大幅な増収を達成するとともに粗利益率が改善、黒字化を達成した。

 そのほか、ジーユー事業は減収減益、グローバルブランド事業は増収ながら営業赤字だった。

 23年8月期は国内外での新規出店を310店舗と前年より約3割増やす。また、東京本部のほかに米ニューヨークにも本部を立ち上げ、商品開発やマーケティング、ITなどの機能を強化する。売上収益は15.2%増の2兆6500億円、営業利益は17.7%増の3500億円、純利益は15.9%減の2300億円を予想している。

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