吉野家HD、3〜8月期の純利益は50.1%増 助成金収入が予想上回る

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都内の吉野家
吉野家ホールディングス(HD)が発表した2022年3〜8月期の連結業績は、売上高が前年同期比10.1%増の818億円、営業利益が46.9%増の10億円、純利益が50.1%増の46億円だった。写真は都内で2010年12月撮影(2020年 ロイター/Yuriko Nakao)

 吉野家ホールディングス(HD)が発表した2022年3〜8月期の連結業績は、売上高が前年同期比10.1%増の818億円、営業利益が46.9%増の10億円、純利益が50.1%増の46億円だった。

 21年10月に実施した値上げの効果やテークアウト・デリバリー需要などで増収となったが、会社予想を約10億円下回った。新型コロナウイルス感染症の第7波などで店舗の営業時間変更や一時休業が発生したことが響いた。このため、営業利益も会社予想から約2億円の下振れとなった。

 一方、営業時間短縮期間の延長などで助成金収入が当初見込みを上回り、34億円を営業外収益に計上。純利益は約13億円の上振れだった。

 セグメント別の売上高は、主力の吉野家が8.3%増の555億円、セルフうどん店のはなまるが19.6%増の127億円、海外が7.0%増の118億円だった。また、セグメント利益は、牛肉を中心とした原材料価格の高騰や光熱費の上昇で、吉野家が25億円と16.4%の減益。はなまるは増収効果と生産性向上の効果で1億円の黒字(前年同期は5億円の赤字)に転換した。海外はコスト上昇が響いて、21.7%減の4億円にとどまった。

 原材料価格の高騰や光熱費上昇、円安進行が続き、先行きが不透明なことから、23年2月期通期の業績は従来予想を据え置いた。売上高は前期比9.4%増の1680億円、営業利益は43.8%増の34億円、純利益は56.9%減の35億円を見込む。

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