【英テスコ】 営業利益は10億ポンドの黒字に転換、16年2月期

2016/05/09 00:00
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 英小売業最大手のテスコが発表した2016年2月期の業績は、営業利益が10億4600万ポンド(約1673億円、1ポンド=160円換算)の黒字だった。同社はドイツ系ディスカウントストアなどの出店攻勢で業績不振に陥り、15年2月期には57億5000万ポンド(約9200億円)の巨額な営業赤字を計上したが、14年に就任した現CEO(最高経営責任者)のデーブ・ルイス氏の再建策が奏功し、V字回復を果たした。

 

 売上高(付加価値税とガソリン販売を除く)は前期比1.6%減の483億5200万ポンド(約7兆7400億円)と減収だったが、為替変動の影響を除けば0.1%の増収だった。

 

 英国内では本部人員を25%削減する一方で、店舗での接客要員を9000人以上増やすなどサービスを強化。店頭アイテム数を18%絞り込んで、平均的な売価を3%引き下げた。この結果、販売数量が5年ぶりにアップした。

 

 不採算店60店舗を閉鎖すると同時に14年10月には韓国子会社のホームプラスを投資ファンドに42億4000万ポンド(約6800億円)で売却、負債を62億ポンド圧縮して財務を改善した。

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