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ラオックス、中国の店舗をすべて閉鎖、ネット通販に注力

 免税店大手のラオックス(東京都港区)は3月31日、中国で運営している3店舗をすべて閉鎖した。これにより中国での店舗事業からは撤退する。

 ラオックスは親会社である中国の家電量販店大手、蘇寧雲商集団と連携しながらピーク時には中国で14店舗を運営していた。近年は販売不振から2013年12月期に150億円あった売上高が、68億円にまで落ち込んでいた。

 今後、中国ではインターネットを通じた越境EC(電子商取引)に注力する。

 訪日外国人客の急増を背景に同社の業績は急拡大してきたが、訪日客増加ペースの鈍化と積極出店に伴う投資負担などから16年12月期の連結業績は売上高が前期比7.8%増と前期の伸び率(84.6%増)を大幅に下回り、営業利益は18.4%減の70億円と減益を見込む。2月の月次売上高は全店ベースで前年同月比11%のマイナスだった。