セブン&アイ、ヨーカ堂20店舗、そごう・西武2店舗の閉鎖を発表

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 セブン&アイ・ホールディングスは2017年2月期中にイトーヨーカ堂の20店舗とそごう・西武の2店舗を閉鎖すると発表した。これに伴い、約55億円の特別損失を計上する。

 同社は15年10月に発表した事業構造改革で、向こう5年間でヨーカ堂の40店舗を閉鎖するとしていたが、そのうち半分を今期中に一気に閉める。

 セブン&アイではヨーカ堂の業績立て直しのために本部人員を3割削減し、店舗に権限を委譲することで本部主導型から店舗主導型の営業体制への転換を進めている。店舗ごとの商圏にあわせた店づくりにすることで、落ち込んだ収益性を高める狙い。

 売り場では食品の品揃えや地域商品の開発を強化する一方、その他の商品部門についてはテナントを活用していく。たとえば、岐阜市にある「イトーヨーカドー柳津店」では同社としては初めて紳士服専門店「AOKI」を入れる。

 そごう・西武は2月末に「西武春日部店」(埼玉県)を閉鎖したのに続いて、9月末には「そごう柏店」(千葉県)と「西武旭川店」(北海道)を閉める。

 セブン&アイでは、業績好調なコンビニエンスストア事業への積極投資を続けることで、グループ全体としての成長を維持していく考えだ。

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