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【街角景気】 11月の現状判断は2.1ポイント低下、2ヵ月ぶり悪化

 内閣府が発表した11月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景気実感を示す現状判断指数は前月比2.1ポイント低下の46.1となり、2ヵ月ぶりに悪化した。企業動向関連と雇用関連の指数は上昇したが、小売関連など家計動向関連が3.7ポイント低下の44.4と大きく下げた。

 

 現状判断指数が景気横ばいを示す50の水準を下回るのは4ヵ月連続。11月は前半の気温が高かったため、「防寒商品の動きが非常に厳しい」(九州の百貨店)との声が上がるなど衣料品の販売低迷が目立った。「加工食品などが値上がりしたため、販売点数が減少して前年実績に届いていない」(中国地方のスーパー)など値上がりの影響も見られる。

 

 2~3ヵ月先の景気見通しを示す先行き判断指数も0.9ポイント低下の48.2となった。家計動向関連に加えて、企業動向関連も0.1ポイントとわずかながら悪化した。「世界的なテロや中国経済の停滞により、市場は不安定となり、全体的に減速に向かう」(近畿の金属製品製造業)と海外市場からの悪影響を懸念するコメントが出ている。