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【大手百貨店】 上場4社、10月の売上高は7ヵ月連続のプラス

 三越伊勢丹ホールディングスなど上場百貨店グループ大手4社が発表した百貨店事業の10月の売上高(速報値)は既存店ベースで揃って前年実績を上回った。4社が揃って前年比プラスとなるのは、4月以降7ヵ月連続となった。免税対象商品が広がった昨年10月から1年が経過したが、インバウンド(訪日外国人)需要は衰えることなく、大都市部の店舗を中心に売上げを押し上げた。

 

 最も伸びが高かったのは髙島屋(単体13店舗)で7.0%増。10月7日に別館の時計専門店「タカシマヤ ウオッチメゾン」をオープンした日本橋店(13.3%増)やインバウンド需要が好調な大阪店(10.5%増)と新宿店(7.7%増)など基幹5店舗がすべてプラスとなった。

 

 三越伊勢丹は4.7%増。台風が2回上陸した前年に比べ、秋らしい天候が続いたこともあり、秋物の衣料品が伸びた。服飾雑貨や宝飾・時計も引き続き好調だった。

 

 大丸松坂屋百貨店は4.8%増。今年12月30日に建て替えのため休業する大丸心斎橋本店の売り納めセールによるかさ上げ効果もあった。

 

 阪急阪神百貨店は6.2%増で、主力の阪急うめだ本店(13.7%増)が全体をけん引した。