【英テスコ】 韓国ホームプラスを売却、投資家グループに約7900億円で

2015/09/14 00:00
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 英国小売業最大手のテスコは9月7日、韓国子会社のホームプラスをMBKパートナーズが率いる投資家グループに売却することで合意したと発表した。売却額は負債を含めて42億4000万ポンド(約7900億円)。

 

 ホームプラスは新世界グループのEマートに次いで、韓国で2位の大手スーパー。ハイパーマーケット140店舗、スーパーマーケット609店舗、コンビニエンスストア326店舗を展開し、2015年2月期には9兆3000億ウォン(約9300億円)の売上高を上げている。

 

 しかし、韓国では2011年末に大型店舗の営業時間や出店の規制を強化する法案が国会を通過、12年から自治体による規制強化が相次いだ。その影響などからホームプラスは減益基調となっていた。

 

 一方、テスコは本国でドイツ系ディスカウントストアのアルディやリドルの攻勢などにより競争力が低下、15年2月期に営業損益が57億9200万ポンド(約1兆800億円)の大幅な赤字に転落し、負債額も217億ポンド(約4兆円)に膨らんだ。このため、海外事業の稼ぎ頭であったホームプラスを売却し、負債を圧縮することにした。テスコではデータ分析子会社ダンハンビーの売却も検討している。

 

 テスコは1999年にサムスングループとの合弁で韓国に進出、その後、サムスンから持ち株を買い取り、ホームプラスを子会社化した。

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