ヤマハとミニストップ、無人コンビニの実証実験 スマホでドア開錠

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ヤマハの技術を導入したミニストップの無人コンビニ
コロナ禍で利用者が減った売店跡地に小型の無人コンビニを開設する(写真はプレスリリースより)

 楽器大手のヤマハとミニストップは7月4日、ヤマハが開発した「サウンドUD(Sound Universal Design)」技術を活用した小型の無人コンビニエンストアの実証店舗を、ヤマハ東京事業所(東京都港区)にオープンする。

 サウンドUDは、音をトリガー(引き金)としてスピーカーによる音響通信や無線通信のブルートゥース、GPSとも連動できる技術。対応アプリを利用すれば、インターネットを介さずに音声によってスマートフォン(スマホ)に情報を表示したりすることが可能だ。

 ヤマハ東京事業所内にオープンする無人コンビニでは、サウンドUDに対応した読み取り機にスマホをかざし、画面上のボタンを押して音源を再生することでドアが開錠され、入店できる。専用アプリのダウンロードや事前登録は必要ない。

 店内のBGMやアナウンスは、遠隔地からタブレットを使って簡単にコントロールできる。入店客がBGMに反応することで来店スタンプを付与したり、抽選に参加できる特典を付与したりすることもできる。

 支払いはセルフレジによるキャッシュレス決済のみで、交通系電子マネーや「WAON」「楽天Edy」、QRコード決済に対応する。

 同店は、ミニストップが展開する初期費用無料のオフィスコンビニ「ミニストップポケット」に、サウンドUD技術を使った機能を組み合わせた。両社は、オフィスや工場、病院、駅、学校、ホテルなど施設内の空き部屋や空きスペースに簡単に出店できる無人コンビニとして法人向けに提案できるよう、実証店舗の利用状況を分析していく。

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