生活協同組合大手のコープさっぽろ(札幌市)は、2016年春からの家庭用電力小売り自由化に向けて7月1日、電力事業会社を設立する。
新会社は「トドック電力」で、同生協の宅配事業のサービス名「トドック」にちなんだ名前にした。コープさっぽろの子会社で、灯油・プロパンガスの販売や太陽光発電事業などを行うエネコープが全額出資して設立する。
灯油やプロパンガスを同生協から買っている組合員を中心に、電力の購入を働きかける。コープさっぽろでは、市民から出資を募って太陽光発電設備を建設したり、店舗などの施設で再生可能エネルギーを使用したりするなど環境に配慮する取り組みを進めており、販売する電力も再生可能エネルギーを中心に調達するものとみられる。