米ウォルマートはストリーミング(動画配信)サービスのロク(Roku、カリフォルニア州)と提携し、ストリーミング広告から直接商品を注文できるサービスの実証実験を始めた。
広告を見ながら商品を購入できるショッパブル広告は、画面に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取り、EC(インターネット通販)サイトから注文する仕組みがほとんどだが、今回の実証実験ではウォルマートの動画広告を見ながらリモコンのボタンで商品を注文できるようにした。
リモコンの「OK」ボタンを押すと決済画面に遷移し、ロクのキャッシュレス決済サービス「ロクペイ」で代金を支払う。決済完了後、ウォルマートから送られてくる電子メールで注文内容を確認し、商品の受け取り方法を指定する。
ロクは、テレビに差し込むことで動画コンテンツを見られる端末やその端末を内蔵したテレビの開発・販売、「ユーチューブ」や「ネットフリックス」、地上波テレビの番組などを見られるストリーミングサービスを展開している。ショッパブル広告を制作できるシステムや視聴者の属性などに合わせて広告を配信できるプラットフォームも提供している。
ロクのプラットフォームを使ったショッパブル広告については、小売業ではウォルマートが独占使用できる契約を結んだ。