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【小売パン市場】 14年は1.5%増の1兆8541億円

 富士経済はパンの国内市場について販売チャネル別の調査を行った。それによると、量販店(スーパーなど)やコンビニエンスストア、ベーカリーショップを通じて販売された小売パンの2014年の市場規模は推計で前年比1.5%増の1兆8541億円となった。

 

 13年にセブン&アイグループが発売したプライベートブランド(PB)「金の食パン」のヒットを契機に高付加価値型の商品の需要が拡大、ローソンもPB「ブランパン」のヒットで注目を集めた。また、最近ではドーナツがコンビニの定番商品として定着しつつある。

 

 14年のコンビニのパン市場は2.1%増の7594億円、量販店は1.9%増の7294億円と推計される。一方、ベーカリーショップは0.4%減の3653億円にとどまったようだ。

 

 また、コーヒーショップとベーカリーカフェを合わせた外食パンの14年の市場規模は1.9%増の766億円だった。コーヒーショップでは客単価を上げるため店内調理パンなどの品揃えを強化しているため販売額が増加しているものの、ベーカリーカフェは他業態との差別化が難しくなり、販売額が伸び悩んでいる。