【米CVSヘルス】 タバコ販売中止でも増収確保、14年12月期

2015/02/13 00:00
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 米ドラッグストア大手のCVSヘルスの2014年12月期の業績は、売上高が前期比9.9%増の1394億ドル、純利益は1.2%増の46億ドルだった。

 

 このうち薬剤給付管理(PBM)事業を除くドラッグストア事業の売上高は3.3%増の677億ドル、営業利益は7.9%増の67億ドルだった。同社は14年9月にタバコの販売を中止したが、14年10~12月期でもドラッグストア事業の売上高は2.9%増、既存店ベースでも1.6%の増収を確保した。調剤薬局部門の既存店売上高が5.5%増と好調で、タバコを含むフロントストア(一般用医薬品や食品、雑貨など)が7.2%減と落ち込んだのをカバーした。タバコ及びその関連商品を除いたフロントストアの既存店売上高は約8%の増加だったという。同社ではタバコ販売中止による売上げの減少幅は想定よりも少なかったとしている。また、タバコ販売をやめたことでフロントストア部門の粗利益率が向上し、10~12月期の営業利益は6.5%増加した。

 

 一方、PBM事業の14年12月期の売上高は16.1%増の884億ドル、営業利益は13.9%増の35億ドルだった。スペシャルティファーマシー(特殊医薬品)関連でのM&A(買収・合併)と医療保険改革によるメディケイド(貧困層向け公的医療保険)加入対象者の拡大が増収に寄与した。

 

 CVSヘルスは昨年、CVSケアマークから社名変更した。

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