外食大手のゼンショーホールディングスが発表した2014年4~12月期の連結業績は、最終損益が25億円の赤字(前年同期は7億円の黒字)だった。
主力の牛丼チェーン「すき家」で人手不足から店舗が一時休業に追い込まれたり、深夜時間帯の営業を休止したりしたことが響いた。すき家の既存店売上高は、商品の値上げや高単価商品「牛すき鍋定食」の投入などによる客単価の上昇で前年同期比4.3%のプラスとなったものの、一時休業や深夜営業休止の店舗があることから全店ベースでは4.4%の減収だった。
円安進行などから米国産牛肉など原材料コストが高騰しており、営業利益は75.1%減の14億円となった。店舗の減損損失など特別損失21億円を計上したことで、最終赤字に転落した。
なお、食品スーパーのマルヤ(埼玉県)などを展開する小売事業は、13年10月に買収したマルエイ(千葉県)や14年8月に買収した尾張屋(同)の業績が上乗せされたことで、売上高は64.6%増の389億円と大きく伸びた。営業損失は前年同期と同水準の9億円の赤字だった。