日本たばこ産業（ＪＴ）は２月４日、飲料製品の製造販売事業から徹底すると発表した。同社は缶コーヒー「ルーツ」や清涼飲料「桃の天然水」などのブランドを展開しているが、９月末で販売を打ち切る。
飲料事業の売上高は2014年３月期で約500億円。上位メーカーとの規模の差が大きく、継続的に収益基盤を確保するのが難しいと判断した。子会社が行う自動販売機の運用は今後も続ける。
矢野経済研究所の推計によれば、2014年度の飲料市場（牛乳・乳製品を含む）の規模は前年度比1.1％減の４兆9770億円となる見通し。少子高齢化や人口減少が進む中、今後も市場拡大を期待するのは難しい状況となっている。