スポーツ用品専門店大手のゼビオは1月30日、10月1日をめどに持ち株会社に移行すると発表した。
スポーツ用品専門店事業は4月上旬に設立予定の分割準備会社に移管し、ゼビオは純粋持ち株会社となる。持ち株会社化によってグループ全体の統制を強化する一方、M&A(買収・合併)などによる事業拡大を推進しやすい体制をつくる。
同時に発表した2014年4~12月期の連結業績は、売上高が前年同期比5.3%増の1576億円、営業利益が44.7%減の51億円だった。
円安による原価高騰などで売上総利益率が1.1ポイント悪化したほか、中国や韓国などで進める海外事業の先行投資負担などで利益が落ち込んだ。天候不順による季節商品の販売不振や消費増税後の個人消費の回復ペースが想定より遅れたことも響いた。
これを受けて同社では15年3月期通期の業績予想を引き下げた。売上高は前期比2.5%増の2099億円、営業利益は58.6%減の50億円となりそうだ。従来予想に比べて売上高は101億円、営業利益は49億円の下方修正となる。