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【米ターゲット】 カナダから撤退、進出から2年で

 米ディスカウントストア大手のターゲットは1月15日、カナダから撤退すると発表した。同社は2013年3月にカナダに進出したが、わずか2年ほどでの撤退となる。

 

 ターゲットはカナダの百貨店大手ハドソンズ・ベイ傘下のゼラーズから120店舗余りを取得して、ターゲット店舗に転換したが、事業開始当初から不振が続いており、進出初年度で9億ドルを超す赤字を計上。2014年5月にカナダ法人の社長を交代して立て直しを図る構えを見せていたが、8月にターゲットの新CEO(最高経営責任者)に就任したブライアン・コーネル氏は「少なくとも21年まではカナダ事業の黒字化は難しい」として撤退を決断した。

 

 ターゲットは現在、カナダで133店舗を運営しているが、全店を閉鎖して2014年度第4四半期(14年11月~15年1月)で約54億ドルの税引前損失を計上する見通し。

 

 一方、米国事業に関しては11~12月の来店客数やデジタル機器の売上げ増加から第4四半期の既存店売上高が前年同期比で約3%増と従来予想を1%ほど上回りそうだとしている。