アスクルが発表した2014年6~11月期の連結業績は、売上高が前年同期比10.7%増の1319億円、営業利益が11.6%増の16億円だった。
前年同期は首都圏で稼働した基幹物流センターへの先行投資負担で大幅な営業減益となったが、それがなくなったことで2ケタの増収増益を確保した。
主力のBtoB(法人向け)事業は引き続き工場・建設現場や医療・介護施設などの顧客開拓に注力した結果、売上高は7.0%増の1230億円と順調に拡大した。物流生産性が高まったことなどで経費率が下がり、営業利益は28.9%増の36億円となった。
一方、消費者向けのLOHACO(ロハコ)事業は先行投資負担から17億円の営業赤字(前年同期は13億円の赤字)だったが、売上高は約2.1倍の89億円に拡大した。ロハコ事業ではロイヤルカスタマー(一定基準を満たしたリピート客)の数を現在の約15万人から100万人に増やすことを目標としており、当面は売上高の拡大を優先する。ロハコのウェブサイトに出店する外部企業は、高級食品スーパーの「成城石井」、ワイン専門店の「エノテカ」、化粧品専門店の「ザ・ボディショップ」となど35店舗に増えた。
15年5月期通期の売上高は前期比9.3%増の2770億円、営業利益は52.0%増の65億円となる見通し。