矢野経済研究所の調べによれば、2013年度の国内化粧品市場規模は前年度比1.3%増の2兆3200億円(メーカー出荷額ベース)となった。
製品分野別ではスキンケア、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、男性用化粧品の5つのカテゴリーすべてで前年実績をクリアしたが、男性用化粧品が4.2%増の1141億円と最も高い伸びを示した。従来、男性用化粧品といえば洗顔料が主力だったが、近年は保湿やアンチエイジングの機能を訴求した化粧水やクリームなどが人気となっているほか、地肌ケアやスカルプケアをうたったシャンプー・リンスが好調に推移した。
分野別で最も市場規模が大きいスキンケアは1.1%増の1兆710億円だった。美白化粧品による白斑問題の影響が懸念されたが、美白化粧品へのニーズが底固かったうえ、オールインワンジェルや美容液などが好調だった。
同研究所では14年度の市場規模は0.5%増の2兆3310億円と微増ながらも3年連続での成長を予測している。