矢野経済研究所の予測によれば、2014年のOTC市場(一般用医薬品と指定医薬部外品の合計)は前年比0.8%減の7870億円(メーカー出荷額ベース)となりそうだ。
13年はドリンク剤やミニドリンク剤が好調で2年ぶりのプラス成長となったが、14年は再びマイナスに転じる。OTC市場は全般的な競争激化と需要減退に加え、特定保健用食品や健康飲料など食品との競合で厳しい環境が続いており、15年以降も微減が続き、17年には7740億円にまで縮小しそうだ。
13年の市場拡大の背景には、11年に発売された「ロキソニンS」や12年の「アレグラFX」などスイッチOTC(医療用医薬品の成分を転用したOTC)の続伸もあった。今後、OTC市場を拡大していくためには、こうしたスイッチOTC投入による市場活性化が必要だと同研究所では指摘している。