ビックカメラの2015年8月期の連結業績は営業利益が前期比7.6%増の205億円と11年8月期(199億円)を上回り、過去最高を更新しそうだ。
前期の消費税増税前の駆け込み需要がなくなること、不採算店舗の閉鎖が続く子会社のコジマが減収となることなどから売上高は2.1%減の8120億円を見込むが、15年春のシステム統合や仕入れ統合の効果などでコジマの収益が回復する。ただ、前期にコジマが計上した店舗閉鎖損失引当金の戻入額がなくなることから、経常利益は14.8%減の205億円となる見通し。また、減損損失などで多額の特別損失を計上する予定はなく、純利益については3.5%増の102億円を見込む。
同社が発表した14年8月期の連結業績は、売上高が3.0%増の8298億円、営業利益が46.2%増の190億円だった。増税後の駆け込み需要の反動減が想定を下回ったことで売上げが予想より上振れし、コジマとの統合効果で粗利益率が改善したことなどが、大幅増益につながった。