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【マクドナルド】 14年12月期は94億円の営業赤字に、鶏肉問題響く

 日本マクドナルドホールディングスは10月7日、2014年12月期の連結営業損益が94億円の営業赤字(前期は115億円の黒字)に転落する見通しだと発表した。期初は117億円の黒字を予想していたが、7月に中国の仕入れ先である上海福喜が期限切れの鶏肉を使用していた問題が発覚した影響で売上高が大きく落ち込み、大幅な損失を計上することになる。

 

 上海福喜問題に伴う売上高の減少額を450億円と見積もっており、既存店売上高は前期比11.5%減となる見通し。経常損益は107億円の赤字(前期は102億円の黒字)、最終損益は170億円の赤字(同51億円の黒字)となりそうだ。

 

 フランチャイズ加盟オーナーに対する財務支援や品質管理システム強化など同問題に関連して経常利益が116億円減少する。また、原材料の廃棄損や減損損失で93億円の特別損失を計上することから最終赤字額が膨らむ。

 

 同社では今後、食の安全への信頼回復を最優先事項としつつ、平日ランチメニューでの割引セット「昼マック」導入を含めて価格メニューを全体的に見直し、設備投資については既存店改装に焦点を当てるなどして業績の回復を図っていく方針だ。